子供を『のろま』に育てる方法

13 - 2000.10.04

自分の子供を のろま にする方法

 とてもカンタン。お母さんが身の回りの世話をすべてやって上げればよろしい。あなたの子供が幼稚園児にしても小学生にしても、幼稚園や学校に行くときの仕度をお母さんがすべてやって上げれば間違いなく子供はのろまになります。ハンカチ、ちり紙、洋服、靴下、すべて揃えてあげましょう。洋服を着せるのも手伝って上げます。また、学校の時間割りを見て、今日の学科を確かめましょう。体育があれば体操着を、音楽があれば笛やハーモニカなど忘れてないかお母さんが調べて上げましょう。つまり、子供さんはただ立っているだけで仕度は終わるようにしましょう。ここまですれば、完璧なのろまの出来上がりです。

 このような親子は意外に少なくありません。教科書までそろえる母親は珍しいでしょうが、ハンカチ、ちり紙、洋服、靴下をそろえて上げる母親はどこにでもいます。こんな親子でも、学校へ行く前にちょっとしたことで親子喧嘩をたまにします。喧嘩をした時は、母親は何もして上げません。普段は突っ立っているだけで仕度が終わるのに、喧嘩をした朝は母親が仕度をしてくれないので子供は困ってしまいます。ハンカチや靴下の場所は知っているのですが、いつもと勝手が違うので機敏に動くことが出来ません。何もしないでいるそんな息子(娘)を見て母親が一言。

 「お前は、のろまだねえ」

 

 

自分の子供を 嘘つき にする方法

 これもそれほど難しくありません。父親(母親でもよい)が子供に対し、たくさん命令を出してあげましょう。ああしなさい、こうしなさいと、厳しく厳しく育てます。勉強のことは勿論、クラブ活動、塾、友達への接し方、生活態度から話し方まで事細かに口を挟みましょう。たくさん命令を出されれば、当然子供さんはすべてこなすことが出来ません。そのうち、嘘をつくようになります。命令と行動のギャップを埋めるために嘘でカバーするのです。あなたはこの嘘を見逃して、構わず命令を出しつづけましょう。やがてあなたの子供は嘘をつくのが体に染みつき、大人になっても嘘つき人間でありつづけるでしょう。ただし、最悪の場合、あなたは子供に殺されるかもしれません。

 命令をたくさん出す厳しい親も未だに存在します。このような親は、子供が大きく立派に育ってほしいという願望からではなく、自分の思い通りに動かしたいために多くの命令を出すのです。子供の考えをまったく尊重せず、自分が考えている人間に育て上げたいだけ、つまりエゴイスト。多くの命令を出されればとてもすべてをこなせません。そして嘘を覚えるのです。実際に行動するより嘘のほうがラクですから。また、親の前ではいい子になります。親の機嫌をとるのがうまくなります。親がご機嫌であれば平和と思うようになります。エゴイスト親は、子供が嘘をついていることに気づこうとせず、自分の前でイイ子になっている子供に満足します。

 あなたの周りにも嘘をつくのが癖になっている人がいるかもしれませんね。もしそうなら、どうしようもない奴と思っているでしょうが、親のしつけが悪かったのだと思えば、その人に同情するかも。

 

 

自分の子供を 小心者 にする方法

 これもカンタン。母親(父親でもよい)が自分の子供に対して、普段から次のような言葉をかけてあげましょう。「あなたには無理よ」、「危ないから止めなさい」など。つまり過保護に育てるだけでなく、子供の可能性をワケもなく否定してあげましょう。また、子供が大きな夢を語った時は、冷笑してあげましょう。間違いなく子供は傷つき、大きな夢を持たない子になるでしょう。

 とても不思議なのですが、母親同士の会話の中で、「うちの子には無理よ」とか「うちの子なんかダメよ」と子供の前で平気でしゃべる母親がいます。どういうつもりでそんなことを言うのか、卑下しているつもりなのか遠慮しているのか、いずれにしてもこんなことを言われたら子供はダメになるでしょうね。

 どういうわけか日本人は褒めるのが下手なようです。照れくさいのでしょうか。
 ボクシングの名トレーナー故エディ・タウンゼントさんが生前に、
「褒めることだよ。選手に暗示を与えるのさ」。

 特に小さな子供は母親の暗示にかかり易い。「ダメ」とか「馬鹿」と言われればカンタンに暗示にかかってしまうわけですよ。

 姉を持つ弟は大物になりやすいと言われています。お姉ちゃんと弟が遊びに行くと、弟が危険なことをしてもお姉ちゃんは母親のように「危ないからやめなさい」とは言いません。弟の冒険を許します。これが大物になり易い要素と言われています。

(以下、資料参項)

間違い育児の原因と結果

@命令しすぎると・・・・・・・・・・・・・・・・・ ウソつきの子になる
A物を与えすぎると・・・・・・・・・・・・・・・ 欲張りの子になる
B手伝いがすぎると・・・・・・・・・・・・・・・ 怠け者になる
C小言を言いすぎると・・・・・・・・・・・・・・ 怒りん坊になる
D甘やかすと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ わがままな子になる
E行動を制止しすぎると・・・・・・・・・・・・ 臆病な子になる
F親の生活態度がだらしないと・・・・・・ 遊び好きな子になる
G親が他人の悪口を言うと・・・・・・・・・・ 意地悪な子になる
H親が動物を苛めると・・・・・・・・・・・・・ 残酷な子になる
I親が嘘をつくと・・・・・・・・・・・・・・・・・ ずるい子になる

正しい育児の原因と結果

@人に助けられて生きていることを教えると やさしい心の子になる
A困難を乗り切らせると・・・・・・・・・・・・・・・ 意志の強い子ができる
B不便を味あわせると・・・・・・・・・・・・・・・・ 考え深い子になる
C親が弱い人や動物にやさしくすると・・・・・ 思いやりのある子になる
Dお手伝いをさせると・・・・・・・・・・・・・・・・ 責任感の強い子になる
Eリズムある生活をさせると・・・・・・・・・・・・ 明るい健康な子になる
F親が心を磨いているのを知ると・・・・・・・・ 知恵のある子になる
G親が勉強しているのを見ると・・・・・・・・・ 勉強好きの子になる
H物を作る喜びを知らせると・・・・・・・・・・・・ 物を大切にする子になる
I親が親、祖先を大切にすると・・・・・・・・・・ 親思いの子になる

三つ子の魂百まで

(中央公論S53年8月号 創造育児学の招待より)

・現在の大脳生理学者たちは、「ゼロ歳から2歳までの脳の発達と、2歳から20歳までの脳の発達量は同じである。しかも2歳ころまでは、母親は1日4時間子供と接していないと脳は正常に発達しない」と、言っている。

・赤ちゃんの目は見えても物が言えない時期には、夫婦は何をしてもわからない(赤ちゃんに)と思いがちだが、実際は違う。夫婦喧嘩を赤ちゃんの前でやれば、赤ちゃんの脳の中には夫婦喧嘩が脳の配線としてちゃんと残るのである。しかも、赤ちゃんの脳の中に最初に配線されたものはかなり強い印象となって残る。

2002.10.22

フロイトのリビドー(生エネルギー)

精神分析学のフロイトは、乳幼児期から青年期までのリビドー(生エネルギー)の発達を明らかにし、性格の形成を分析した。

1・口唇(こうしん)期 : 乳児期のことで唇による愛情体験(授乳)によって人間の性格は形成される。 欲しいときに十分授乳された子供は、おっとりした性格になる。 愛情不足だと、せわしなさ、甘えん坊、慢性の孤独感などが現れる。 逆に愛情過多だと自己中心的な性格になる。

2・肛門期 : 排泄のしつけをする1〜3歳頃。 排泄のしつけは、時間や金銭感覚に影響し、ルーズなしつけだと他人の金(時間)も自分の金(時間)と思うほどのルーズな性格になる。 厳しすぎると、創造性の乏しい几帳面な性格になる。

3・男根期 : 性の識別をする4、5歳頃。 この時期に、「男(女)の子は、〜にすべきです」と、躾られると以後の男らしさ、女らしさに影響する。 また、男児は女親に、女児は男親に愛情を持つ。

4・潜伏期 : 小学生の時期で、自分の欲求を抑圧(リビドーを潜伏)させて、社会の規範にあわせる訓練が必要。 この時期に現実原則をきちんと学習しておかないと、青年期以降非常識な行動をとる。

5・性器期 : 心理的に離乳(自立)する12歳以降の青年期。 リビドーの発達を円滑に経過して心理的に自立した人間は、罪悪感なしに異性とつきあい、性愛感情を満たせる性格になる。

 

参考文献 : 臨床心理学(ナツメ社)

 

 

 

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